冬のランニングで最も冷えを感じやすい部位のひとつが指先です。体は走っていれば温まりますが、指先は末端部分のため血行が悪くなりやすく、素手で走ると指先がかじかんで痛みを感じたり、GPSウォッチの操作がしにくくなったりします。ランニング手袋を一つ持っておくだけで、寒い日の走り出しから快適に過ごせるようになります。
この記事では、ランニング手袋の選び方やおすすめブランドの特徴、素材ごとの違いまで詳しく解説します。冬のランニングを楽しむためのグローブ選びの参考にしてください。

ランニング手袋が必要な理由
指先の冷えを防いでパフォーマンス維持
人間の体は寒さを感じると、内臓を守るために末端への血流を減らす性質があります。そのため、ランニング中でも指先や足先は真っ先に冷えてしまいます。特に風が強い日は体感温度がさらに下がるため、防風機能のある手袋が役立ちます。ランニング手袋で指先を保温することで、体全体の寒さの感じ方が変わり、パフォーマンスの低下を防ぐことができます。
ウォッチやスマホ操作ができる
ランニング中にGPSウォッチのラップボタンを押したり、スマートフォンで音楽を操作したりする場面は多いものです。最近のランニング手袋には、指先にタッチスクリーン対応素材が使われたモデルが多く、手袋を外さずにデバイスを操作できます。
転倒時の手の保護
冬場は路面が凍結していたり、暗い時間帯に走ったりすることが多く、転倒のリスクが高まります。手袋を着用していれば、万が一転倒しても手のひらの擦り傷を軽減してくれます。
ランニング手袋の選び方
気温に合わせた厚さを選ぶ
ランニング手袋は気温によって使い分けるのが理想的です。
- 10〜15℃:薄手のランニンググローブ。走り始めの肌寒さをカバーし、温まったらポケットに入れられる
- 5〜10℃:中厚手のグローブ。適度な保温力でランニング中もちょうど良い暖かさを保てる
- 0〜5℃:厚手のグローブ。防風素材や裏起毛で指先をしっかり保温する
- 0℃以下:ミトンタイプや二重構造のグローブ。指同士が密着するミトンは五本指より保温力が高い
素材による特性の違い
ランニング手袋に使われる主な素材をご紹介します。ポリエステル素材は軽量で速乾性に優れ、汗冷えしにくいのが特徴です。メリノウール素材は天然の調温機能があり、汗をかいても冷えにくく、防臭効果も期待できます。ブレスサーモ(ミズノ独自素材)は、汗の水分を吸収して発熱する吸湿発熱素材で、走っている間じんわりと暖かさが続きます。
タッチスクリーン対応
スマートフォンやGPSウォッチを操作する機会が多い方は、タッチスクリーン対応のモデルを選びましょう。一般的には親指と人差し指の先端に導電性素材が使われています。モデルによっては全指対応のものもあります。
フィット感とサイズ選び
ランニング手袋は手にぴったりフィットするサイズを選ぶことが大切です。大きすぎるとグリップ力が落ち、ボトルやスマホを持ちにくくなります。逆に小さすぎると指先の血流を妨げ、かえって冷えの原因になります。

人気ブランドのランニング手袋を比較
MIZUNO(ミズノ) ブレスサーモランニンググローブ
ミズノ独自の吸湿発熱素材「ブレスサーモ」を採用したランニンググローブです。走り出しの一歩目から指先の汗を熱に変えてじんわり温めてくれるのが特徴です。親指と人差し指にはめくれるスリットが入っており、手袋を外さなくてもスマホ操作やGPSウォッチのラップ計測が可能です。価格も2,000〜3,000円程度と手頃です。
R×L(アールエル) メリノグローブライト
ランニングソックスで知られるR×Lのメリノウール手袋です。薄手で程よい通気性がありながら、しっかりとした暖かさを提供してくれます。メリノウールの天然の防臭機能で、汗をかいても嫌な臭いが残りにくいのもメリットです。
Goldwin(ゴールドウィン) ウインターランニンググローブ
遠赤外線効果で自然な暖かさが続く「光電子」素材を採用しています。走り出してからの体温でじんわりと指先を温めてくれるのが特徴で、自然な暖かさが長時間持続します。高品質な素材と作りで、本格的なランナーにも支持されているブランドです。
NIKE(ナイキ) ペーサーミッドウェイトグローブ
0℃までなら十分に保温してくれる中厚手のグローブです。Dri-FIT素材で汗を素早く吸収し、内側はフリース裏地で保温性を確保。シンプルなデザインでどんなウェアにも合わせやすいのが特徴です。
ASICS(アシックス) ウォームグローブ
保温性が高く、ポリエステル100%の速乾性に優れたグローブです。スマートフォン対応の指先設計で、走りながらのデバイス操作も快適に行えます。リフレクターロゴ付きで、暗い時間帯のランニングでも視認性を確保してくれます。
THE NORTH FACE(ザ・ノース・フェイス)
アウトドアブランドならではの防風・防寒性能が魅力です。薄手のランニング用から、極寒対応の厚手モデルまで幅広いラインナップが揃っています。GORE-TEX素材を採用した防風モデルは、強い北風の日でも指先の冷えを防いでくれます。耐久性が高く、長く使えるのもメリットです。

ランニング手袋の価格帯と購入のポイント
ランニング手袋は比較的リーズナブルに購入できるアイテムです。ミズノやアシックスなどの国内ブランドは1,500〜3,000円程度で高品質なモデルが手に入ります。ナイキやアディダスなどのグローバルブランドは2,500〜5,000円程度が中心です。ゴールドウィンやザ・ノース・フェイスの高機能モデルは4,000〜8,000円程度ですが、光電子素材やGORE-TEX防風素材など独自のテクノロジーを搭載しています。
手袋は消耗品でもあるため、同じモデルを2枚購入して洗濯のローテーションをすると便利です。1枚は走り用に常に清潔な状態をキープし、もう1枚を洗濯中に使えば、毎日のランニングで困ることがありません。また、レースの待機時間用に100円ショップの手袋を用意しておくという裏技もあります。
ランニング手袋の使いこなし術
レイヤリングで調整する
気温が読みにくい日は、薄手のインナーグローブの上に防風性のあるアウターグローブを重ねる「レイヤリング」が有効です。暑くなったらアウターだけ外して調整できるため、気温変化の大きい早朝のランニングに特に便利です。
マラソン大会での活用法
マラソン大会のスタート前は体が冷えるため、手袋は必須アイテムです。使い捨ての安価な手袋をスタート前に使い、体が温まったら途中で脱いでポケットに入れるという方法を使うランナーも多いです。レースペースで走ると体は温まるため、スタートブロックでの待機時間の防寒として重宝します。
汗対策
ランニング中は手のひらにも汗をかきます。速乾性の高い素材の手袋を選べば、汗による冷えを防ぐことができます。また、メリノウール素材は濡れても保温性が落ちにくいため、汗冷えに強いのが特徴です。
ランニング手袋に関するQ&A
Q. 手袋はいつから着用すべきですか?
一般的には気温が10℃を下回ったら手袋の着用を検討するとよいでしょう。ただし体感温度は個人差が大きいため、走り出して指先が冷たいと感じたら着用するというのが目安です。
Q. ミトンタイプと五本指タイプはどちらがいいですか?
保温力はミトンタイプの方が上ですが、スマホ操作やボトルの持ちやすさでは五本指タイプが優れています。極寒地域でなければ、五本指タイプの方が汎用性が高くおすすめです。
Q. 手袋の洗濯方法は?
基本的には手洗いか洗濯ネットに入れて弱水流で洗います。素材によっては洗濯機不可のものもあるため、必ず洗濯表示を確認してください。形を整えて陰干しすると長持ちします。
Q. 手袋を忘れたときの応急対策は?
手袋を忘れて走り出してしまった場合は、袖口を手のひらまで引っ張って指先を覆う方法があります。ウインドブレーカーの袖に親指を通せるサムホール付きのモデルなら、簡易的に手の保温が可能です。また、コンビニで軍手を購入するという応急手段もあります。
手袋の暖かさだけに頼らず、冬のランニングでは全身の防寒対策をバランスよく行いましょう。頭部や首元の防寒も重要で、ニットキャップやネックウォーマーと組み合わせることで、体全体の保温効果が高まります。
まとめ
ランニング手袋は、冬のランニングを快適にするための必須アイテムです。ミズノのブレスサーモ、R×Lのメリノウール、ゴールドウィンの光電子素材など、各ブランドが独自の保温テクノロジーを搭載した手袋を展開しています。
まずは気温に合わせて薄手と中厚手の2種類を揃えておくと、秋口から春先まで幅広く対応できます。タッチスクリーン対応モデルを選べば、走りながらのデバイス操作も快適です。お気に入りのランニング手袋を見つけて、寒い季節も楽しく走り続けましょう。手袋一つで冬のランニングが快適になり、トレーニングの継続につながります。
参考リンク:hashirou.com「冬のランは手袋で快適に!おすすめのランニンググローブ」 / All About「ランニンググローブのおすすめ人気21選」 / KENGOG「ランニング用手袋のおすすめ6選」

