「いつものサイズを買ったのに走ると足が痛い」「つま先が当たってマメができた」という経験はありませんか。ランニングシューズのサイズ選びは、普段のスニーカー選びとは考え方が異なります。
正しいサイズのシューズを選ぶことは、ケガの予防とパフォーマンスの向上に直結する重要なポイントです。逆に、サイズが合っていないシューズで走り続けると、爪の内出血やマメ、膝の痛みなど、さまざまなトラブルの原因になります。
この記事では、足のサイズの正しい測り方、フィッティングのコツ、オンラインで購入するときの注意点まで詳しく解説します。

普段のスニーカーとランニングシューズのサイズは違う
まず知っておきたいのが、ランニングシューズは普段履きのスニーカーとはサイズの考え方が異なるということです。
つま先に1cmの余裕が必要
ランニングシューズは、つま先と靴の先端の間に約1cm(親指1本分)の余裕を持たせるのが基本です。ランニング中は着地の衝撃で足が前方にずれるため、余裕がないと爪が当たって黒爪(爪下血腫)になったり、つま先がぶつかってマメができたりします。
ナイキの公式サイトでも、つま先の余裕を確保することの重要性が解説されています(参考:Nike公式)。
足のむくみを考慮する
足は1日の中で大きさが変わります。夕方になると足がむくんで0.5〜1cm程度大きくなるため、フィッティングは足がむくむ夕方以降に行うのがおすすめです。朝にピッタリだったシューズが夕方のランニングで窮屈に感じるのは、このむくみが原因です。

自分の足のサイズを正しく測る方法
適切なシューズ選びの第一歩は、自分の足を正確に知ることです。
足長(そくちょう)の測り方
壁にかかとをつけて立ち、最も長い指の先端までの長さを測ります。このとき、両足に均等に体重をかけて立った状態で測定することが大切です。左右で足の長さが異なることも多いので、必ず両足を測り、大きい方に合わせましょう。
足囲(ウィズ)の測り方
足囲とは、親指の付け根と小指の付け根を結ぶ一番太い部分の周囲の長さです。日本のシューズサイズ表記では、E、2E、3E、4Eなどの記号で足囲を表します。
- D〜E:やや細め〜標準
- 2E:標準〜やや幅広(日本人男性の平均的なサイズ)
- 3E:幅広
- 4E:かなり幅広(甲高幅広の方向け)
日本人は欧米人と比べて幅広・甲高の足型が多いとされています。アルペングループの解説でも、レングス(長さ)だけでなくウィズ(足囲)でシューズを選ぶことが重要だと紹介されています(参考:アルペングループ)。
足のアーチの確認
足裏のアーチ(土踏まず)の高さも、シューズ選びに影響します。アーチが低い「扁平足」の方は安定性の高いシューズ、アーチが高い「ハイアーチ」の方はクッション性の高いシューズが適しています。

店舗でのフィッティングのコツ
実際にシューズを試し履きするときのポイントを押さえておきましょう。
ランニング用のソックスを持参する
ソックスの厚みによってフィット感が変わるため、普段ランニングで使っているソックスを持参してフィッティングするのが理想的です。薄手の靴下でフィッティングして厚手のランニングソックスで走ると、窮屈に感じてしまいます。
正しい履き方で試す
シューズを履いたら、以下の手順でフィット感を確認しましょう。
- つま先を上げた状態で、かかとをトントンと床に軽く叩く
- かかとがしっかりシューズのヒールカップに収まっていることを確認
- つま先を上げたまま、足首側からシューレースを順に締めていく
- 立ち上がって、つま先に約1cmの余裕があるか確認
- 店内を歩いたり軽くジョグしたりして、フィット感をチェック
チェックすべき5つのポイント
試し履きの際に、以下の5箇所のフィット感を確認してください。
つま先の余裕、かかとのホールド感、甲のフィット感、足囲の圧迫感、アーチのサポート感の5つがすべてクリアできるシューズを選びましょう。どれか1つでも違和感がある場合は、別のサイズやモデルを試すべきです。
片足だけでなく両足で試す
左右で足のサイズが異なることは珍しくありません。必ず両足で試し履きし、大きい方の足に合わせてサイズを選びましょう。小さい方の足はインソールやシューレースの調整でフィット感を補うことができます。

オンラインで購入するときの注意点
近くに専門店がない場合や、欲しいモデルが店頭にない場合はオンライン購入も選択肢になります。
自分の足のサイズを正確に把握しておく
オンラインではフィッティングができないため、事前に自分の足長と足囲を正確に測っておくことが必須です。アシックスの公式サイトでは、オンラインでのシューズ選びについて、自分の足のサイズを知っておくことの重要性が解説されています(参考:ASICS公式)。
ブランドごとのサイズ感の違いを理解する
同じ「26.0cm」でも、ブランドによって実際のサイズ感は異なります。
- アシックス:日本人の足型に合わせた作りで、比較的幅広
- ナイキ:やや細身の作りが多い。普段より0.5cm上がフィットしやすい
- ニューバランス:幅広モデルが充実。2Eや4Eの展開が豊富
- アディダス:標準的〜やや細身。BOOSTモデルは柔らかいためフィット感が独特
返品・交換ポリシーを確認する
オンラインで購入する場合は、返品・交換が可能かどうかを必ず確認しましょう。多くのブランド公式サイトでは、未使用品に限り返品を受け付けています。サイズ交換無料のサービスを提供しているショップもあるので、上手に活用してください。
よくあるサイズ選びの失敗と対策
多くのランナーが経験するサイズ選びの失敗パターンと、その対策を紹介します。
「少し大きめ」を選びすぎる
「つま先に余裕を持たせる」と聞いて、必要以上に大きなサイズを選んでしまうケースがあります。シューズが大きすぎると、走行中に足がシューズの中で動いてしまい、マメや靴擦れの原因になります。余裕は約1cm(親指1本分)で十分です。
足幅を考慮していない
足長だけでサイズを選んでしまうと、足幅が合わないことがあります。足幅が狭い人が標準幅のシューズを履くと足がブレ、幅広の人が標準幅を履くと圧迫感を感じます。ワイズ(足囲)展開のあるモデルを選ぶか、自分の足幅に合ったブランドを選びましょう。
片足だけで判断してしまう
店頭で片足だけ試し履きして購入を決めてしまうのもよくある失敗です。必ず両足で試し、実際に歩いたり軽くジョグしたりしてフィット感を確かめましょう。
まとめ
ランニングシューズのサイズ選びは、足長だけでなく足囲(ウィズ)やアーチの高さも考慮することが大切です。フィッティングは夕方に行い、ランニング用ソックスを履いた状態で、つま先に約1cmの余裕を確保しましょう。
「少し大きめ」を選びすぎるのも失敗の原因になるため、かかとのホールド感と甲のフィット感も同時にチェックしてください。正しいサイズ選びで、快適で安全なランニングを楽しみましょう。
シューズの選び方全般については、ランニングシューズの選び方完全ガイドで詳しく解説しています。幅広の足に合うモデルをお探しの方は、幅広の足に合うランニングシューズの選び方もあわせてご覧ください。

