「普通のランニングシューズだと足が痛くなる」「甲高・幅広の自分に合うシューズが見つからない」と悩んでいる方は少なくありません。
日本人は欧米人と比べて足幅が広く甲が高い傾向にあり、海外ブランドの標準ウィズでは窮屈に感じるケースが多いです。無理に合わないシューズで走ると、小指や親指の付け根が圧迫されて痛みが生じたり、外反母趾を悪化させたりする原因になります。
この記事では、幅広の足に合うランニングシューズの選び方、ワイドモデルを展開しているブランドの特徴、そして具体的なおすすめモデルを解説します。

自分の足幅を正確に知ろう
まず大切なのは、自分の足が本当に「幅広」なのかどうかを確認することです。
足囲(ウィズ)の測り方
足囲は、足の親指の付け根の一番出っ張った部分と、小指の付け根の一番出っ張った部分を結んだ周囲の長さです。メジャーを足にぐるっと巻いて測定します。
JIS規格では、足囲をE・2E・3E・4Eなどのウィズサイズで表記しています。例えば男性の足長26cmの場合、足囲252mmが2E(標準)、264mmが3E、276mmが4Eの目安です。
- D:やや細め
- E:細め〜標準
- 2E:標準
- 3E:やや幅広
- 4E:幅広(ワイドモデル)
※女性はD〜2Eが標準的な範囲です
「幅広」と思い込んでいるケースも
実は、自分の足を「幅広」だと思い込んでいるだけで、実際に測ると標準的な足囲だったというケースもあります。アルペングループのサイトでは、まずはレングス(足長)を正確に合わせ、それでもフィットしない場合にウィズサイズの調整を検討することが推奨されています(参考:アルペングループマガジン)。
スポーツ用品店で足のサイズを無料測定してくれるサービスを利用すれば、正確なレングスとウィズを知ることができます。

幅広の足に合うブランドと特徴
ブランドによってシューズの足型(ラスト)は大きく異なります。幅広の方に特に合いやすいブランドを紹介します。
アシックス|幅広ランナーの強い味方
アシックスは日本メーカーとして日本人の足型を研究し尽くしており、幅広・甲高の足にもフィットしやすいラスト(靴型)を採用しています。多くのモデルで「ワイド(3E相当)」「スーパーワイド(4E相当)」のサイズ展開があり、幅広の方にとって最も選びやすいブランドです。
代表的なワイドモデルとして「GT-2000ワイド」「GEL-KAYANOワイド」などがあります。アシックスのシューズについては、アシックスのランニングシューズおすすめ7選で詳しく紹介しています。
ミズノ|安定性と幅広対応の両立
ミズノもアシックスと並ぶ国産ブランドで、日本人の足に合わせた設計が特徴です。ウエーブライダーやウエーブリボルトなどの主要モデルで「ワイド(3E)」「スーパーワイド(4E)」が用意されています。
ミズノの「ウエーブライダーワイド」は、4Eの幅広展開があり、甲高・幅広の足でも圧迫感なくフィットすると評判です。ミズノのシューズ詳細は、ミズノのランニングシューズおすすめ5選をご覧ください。
ニューバランス|足幅バリエーションの王様
ニューバランスはD(やや細め)・2E(標準)・4E(ワイド)の3段階でウィズ展開しているモデルが多く、足幅のバリエーションが最も充実しているブランドの一つです。
「Fresh Foam X 1080」や「Fresh Foam X 880」のワイドモデルは、幅広の方にも高い評価を得ています。ニューバランスのシューズについては、ニューバランスのランニングシューズおすすめ5選で詳しくまとめています。
ホカ(HOKA)|ワイドモデルの充実度が向上
ホカは以前は幅広モデルの展開が少なかったのですが、近年はワイドモデルを拡充しています。人気の「クリフトン」にもワイドモデルが用意されており、アッパーのボリュームも調整されているため、幅広・甲高の方でもホカ特有のクッション性を楽しめます。
ホカのシューズについて詳しくは、HOKAランニングシューズの評判をチェックしてください。
ナイキ|ワイドモデルの選択肢は限定的
ナイキは全体的にスリムなシルエットのシューズが多く、幅広の方には合いにくい傾向があります。ただし、一部モデル(ペガサスなど)にはワイドサイズが用意されています。ナイキが好きだけど足幅が気になる方は、ワイドモデルを指定して探してみましょう。
ナイキのシューズはナイキのランニングシューズ7選でも紹介しています。

幅広ランニングシューズの選び方のポイント
幅広モデルを選ぶ際に、押さえておくべきポイントを解説します。
ワイドモデルを選ぶか、サイズを上げるか
足幅が窮屈だからといって、足長のサイズを上げて対応するのは間違いです。サイズを上げると足長が余り、つま先がシューズの中で動いて靴擦れやマメの原因になります。足幅が合わない場合は、同じ足長サイズのワイドモデル(3Eや4E)を選びましょう。
甲の高さもチェックする
幅広の方は甲高でもあることが多いです。足囲だけでなく、甲の部分が圧迫されないかも試し履き時に確認してください。シューレース(靴紐)で甲の締め具合を調整できるモデルを選ぶと、フィット感を微調整しやすくなります。
かかとのフィット感は妥協しない
ワイドモデルは前足部(つま先〜甲)が広く設計されていますが、かかと部分は標準サイズと同じ場合がほとんどです。幅広モデルでもかかとがしっかりフィットしているか必ず確認してください。かかとが浮くと着地が不安定になり、怪我のリスクが高まります。
アッパー素材の柔軟性も大事
ニットやメッシュなど、柔軟性のあるアッパー素材のシューズは、足の形に合わせて多少の伸縮があるため、幅広の方にとって快適です。逆に硬い合成素材のアッパーは足幅を圧迫しやすいので注意が必要です。
幅広の方が陥りやすいトラブルと対策
幅広の足で合わないシューズを使い続けると、さまざまなトラブルが起こりやすくなります。
小指の痛み・マメ
シューズの横幅が狭いと、小指が圧迫されて痛みやマメが生じます。対策としては、ワイドモデルへの変更と、5本指ソックスの使用が効果的です。
外反母趾の悪化
幅の狭いシューズで親指の付け根が圧迫され続けると、外反母趾が悪化する可能性があります。すでに外反母趾の症状がある方は、4Eのワイドモデルを選び、必要に応じて整形外科を受診してください。
爪のトラブル
足幅が合わないシューズでは、爪が隣の指に当たり、黒爪(爪下血腫)や巻き爪の原因になることがあります。爪のトラブルが起きたら、シューズのフィット感を見直すサインです。
ランニングの足のトラブル全般については、ランニングの怪我予防ガイドもあわせてご覧ください。

インソールでフィット感を微調整する方法
シューズのワイズだけでは完璧にフィットしない場合、インソール(中敷き)の交換で微調整する方法もあります。
市販のインソールを活用する
スポーツ用品店では、アーチサポート付きのインソールが販売されています。純正のインソールを取り外し、自分の足に合ったインソールに交換することで、フィット感を大幅に改善できる場合があります。
オーダーメイドインソールも選択肢
足の形が特殊な方や、足のトラブルを抱えている方は、整形外科やスポーツ専門店でオーダーメイドのインソールを作成してもらうことも検討してみてください。価格は5,000〜15,000円程度が目安です。
まとめ
幅広の足に合うランニングシューズ選びのポイントをおさらいします。
- まず自分の足囲(ウィズ)を正確に測定する
- 足長のサイズを上げるのではなく、ワイドモデル(3E/4E)を選ぶ
- アシックス・ミズノ・ニューバランスは幅広モデルの選択肢が豊富
- ホカもワイドモデルを拡充中。ナイキは一部モデルのみ
- かかとのフィット感は妥協しない
- 柔軟なアッパー素材のシューズを選ぶと快適
- インソール交換でフィット感の微調整も可能
幅広の足だからといって、シューズ選びを諦める必要はありません。今は多くのブランドがワイドモデルを展開しているため、自分に合う1足は必ず見つかります。ぜひスポーツショップで足のサイズを測り、ワイドモデルを試し履きしてみてください。
シューズ選びの基本についてはランニングシューズの選び方ガイドを、膝への負担が気になる方はランニング中の膝の痛み対策もあわせてチェックしてみてください。

